顔は…童顔と言うのだろうか?

若く見られるのだったらまだ嬉しいけど、よく高校生に間違われる。

ブックオフで本を売る時に、未だに身分証明書を求められる。

大人っぽい冴子とは対照的に、私は子供だ。

「はあ…」

顔をあげたのと同時に、窓ガラスに自分の顔が映った。

人間、年齢はとりたくない。

お母さんが口癖のように言っていた言葉がよくわかる。

だんだん年齢をとってったら、私の顔にもシワができ始めるのね…。

醜い老婆って言うのはさすがに大げさだけど、私もおばあさんになるのね…。

その時だった。

「何してる?」