「…何?」

真希が不思議そうな顔をして、首を傾げた。

その仕草、マジでヤバい。

と言うか、わかってやってんのか?

だとしたら、確信犯だ。

「勇?」

俺は真希に近づいた。

「夜中に食べても太らない食べ物…それは、真希だよ」

「えっ…」

言いかけた彼女の唇を塞いだ。

「――あっ…いさ、み…」

ついばむように、押しつけるように、角度を変えながら、何度もキスをする。

「――はっ…」

真希が俺の背中に両手を回してきた。