『ぅはぁ~。今日のハルも可愛かったなァ』

秋音はクッションを強く抱きしめた。

『ハルにも好きな子が出来たんだァ。今まで「可愛い」しか言われてこなかったハルがねェ・・・。』

遠い目をして秋音は言った。けれどその後、何かを思い出したように、ん?とした表情をした。

『まてよ?可愛いって言われてたのは私のせい??』

秋音は額に指をあてて考えた。

秋音とハルキは幼いころから一緒でよく遊んでいた。小さいころは二人は同じくらいの身長だったが、今では秋音のほうが身長が高い。

なので、秋音は自分が着れなくなった服(もちろん女の子用)をハルキに着せて遊んでた。

それだけならまだしも、メイドの格好をさせたり、猫ミミをつけたり・・・しかも、そのまま外に連れ出していたもんだから学校の人たちに、変な誤解をされていた。

『やっぱりメイドとかはまずかったかなァ・・・服高かったんだよね』

秋音はハルキにコスプレをさせるために、いろんな服を集めていた。もちろん自分は着ない。