でも、ハルキはみんながそう思っていることを気づいてない。

そんな所も女の子達から人気。

「あっそろそろ帰らないと。」

ハルキは時計をちらっと見ていった。

今二人は秋音の部屋にいる。

家が隣同士で学校帰りに秋音の家に毎日のように行っている。

『えぇ!もう帰るの!夕飯食べていけばいいのにィ。』

秋音は口を尖らせ、頬をふくらませ、

いかにも怒っている表情をした。

「ごめん。今日ねぇちゃんが帰ってくるんだ。」

ハルキがそう言ったとたんに、秋音は機嫌を戻した。

『夏美ちゃん帰って来るんだ!』

嬉しそうに、瞳を輝かせていった。

「夏美ちゃん」はハルキの姉で、今は遠くに働きに行ってる。

でもと時々こうしてハルキの家に帰って来る

『じゃぁじゃぁ、今度遊びに行ってもいい??』

「うんっもちろん」

ハルキは笑顔で答えた。

その笑顔は男の子とは思えないほど、

愛くるしくて、とてもキレイ。

「じゃぁ秋音、ばいばい」

『うんっ気をつけてねェ』

「あはっ大丈夫だよ。家隣だし」

『ばいばーーーいっ』


この日から二人の人生は大きく動き出す・・・。