「へー。明と居ると大変としか思えないから

美和がドキドキする理由が分からないんだよねー。

何ていうかさ、あいつ男の癖に甘えん坊だし。私には無理なタイプよ」

顔の目の前でブンブンと大きく手を振る。

…そこまで否定しなくても。

「美和のこと尊敬するわ…。」

「美~和あ~~」

「ゲ…また来た。」

あからさまに美月はいやな顔をする。

「美和!!何話してたの?」

「えっと…「明の悪口よ」

私が言おうとしたのに美月が言葉を発したせいで聞こえなくなった。

てか…悪口言ってないんだけどなー…

美月が嬉しそうに、やってやったわ!!という言葉が聞こえてきそうな笑みを浮かべている。

「え…美和、俺の悪口言ってたの?」

明はシュンとして私を見る。

「言ってないよ?美月の嘘。明の事を話してたけど、そこまで気にするような内容じゃないから。ね?」

「うんー…あっだった!!!俺、美和に用事があって来たんだ!!!!」

すっごいわくわくした目でこっちをみる。

用事??

用事って何だろう…