「緊張しているか?心配するな。
 天野ならすぐクラスに馴染むさ。」
担任の鈴宮先生が優しく声をかけてきた。
「いえ。大丈夫です。」      
私がそっけない声でかえす。。
まるっきり、感情のこもってない声で。。
そのあと沈黙がながれた・・・。
その後,沈黙をやぶったのは
ある1人の男子だった。
『どん!』
と鈍い音をたてたと同時に
私は廊下にころんだ。
一瞬なにがおこったのかわからなかった。
「いた!!」
おもわず声をあげた。
するとぶつかってきた1人の男子が
「わ、わりィ!!わるぎはねェんだ!!」
と 必死にあやまっている。。
その声は、私とは正反対の声で優しく
冬の陽だまりみたいな声だった。。
私は体勢をたてなおし立ち上がった。