摩衣
「話が遡ること四千年前。六千年戦争終結後に成り立ったグランドール王国は、ザイルを含み十二の街が六方星の形を作ってるのね。
 その一番したの先端にザイル、そこから下に行くとまた他国なんだけど、ザイルから上に道が二本分かれてて、東(右)にルーヴァ、西(左)にグレイクレイ。ルーヴァからまた二本道が北(上)と東(右)に延びてて、北にシーズリー、更に北(上)に行くとマグライト、その先がグランドール最北端の街、ホズ」

リムレット
「この国、十二個も街があるんだ……」

摩衣
「うん。で、国自体が魔法陣になってるから、長い間宝玉を隠し続けることが出来たと」

ウル
「にしては以外とあっさり見つかった気がするが……」

摩衣
「それは見つかった時点から書き始めたから。リムが連れてかれてから十年、その前から、カスタールはずっと国中を探したのよ」

ウル
「あぁ、そうか。宝玉はカスタール自身が置いていったんだったな」

リムレット
「宝玉がある場所は分かっているはずなのに見つけられなかったのは、魔法陣のせいだったのね」

摩衣
「そのとーり。今回は、魔法陣の右半分を占める街しか出せなかったけどね……」



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