そして、ある日―…



いつものように智也と裕也と遊んでいた。






「愛理先輩って好きなやついるの?それか彼氏とかいる?」





裕也が読んでいたマンガを閉じ、私に言った。



「え………?」




なんでそんなこと聞いてくるんだろう……





「いないよ」




嘘をついてしまった。





好きな人ならいるよ。







裕也くんだよ――……







「へえ、いないんだ」





裕也は表情変えず返事をした










沈黙。





こんなときに智也はかじりつくようにマンガを読んでいて黙っている。






何か言わなきゃ。




「…裕也くんはいるの?好きな人」





あ…何私こんなこと聞いてるんだろう……。



前に初恋まだって言ってたじゃん…。


裕也は数秒後に答えた。




























    「いるよ」