バシッ!


「はあ?!私キモくないし!」


私も智也の頭を叩いて怒鳴った。


「痛っ!姉ちゃんサイテー!てかもう8時だけど、姉ちゃんそんなのんびりしてて大丈夫なの〜!?(笑)」


智也はニヤニヤ笑った。


「え!!!」


私は素早く時計を見た。

短い針は8、長い針は12を差していた。


「やば!!!」


私は洗面所に走った。


顔を洗って着替えて髪整えて食パンをトースターの中に突っ込み食卓のイスに座った。


「早く食パン焼けろー!」

私は足をばたばたさせた。

「姉ちゃんっていつも朝ドタバタしてるよなあー☆」


智也はイスに座りマーガリンのついた食パンをかじってから言った。



「うるさい!てかあんた自分の分しか食パン焼かないとかサイテー!私の分もついでに焼くくらいしなさいよね!」



私は智也を睨み付けた。


智也は余裕の表情でゆっくり食パンを口に運んでいる。


もう!智也のこういう態度が大嫌いなのよ!


私は心のなかで叫んだ。


チン!


食パンが焼き上がった。


私が食パンにマーガリンを手早く塗っている頃に智也は食パンを食べおわった。


「はあ☆美味かった〜」


智也は満面の笑みを浮かべている。


うざっ!!!


私がやっとのことで食パンにかじりつこうとしたとき。


「じゃあ俺もう行くね〜!あ!そういえば今日の放課後新しくできた友達がココに遊びにくるからお菓子とジュース用意しといて!じゃーな!」


智也はそれだけ早口で言って家を出ていった。