「ちょっとどいて!どいて!通してー!」
女の先生に着いていきやっと4階。
廊下には真新しい制服を着た生徒がみんな整列して
今にも入学式に行こうとしてるところだった。
女の先生があたしの前を進み新入生をかきわけて道をつくる。
「折原?」
「桂子!!」
「また遅刻かよー」
手を振ってくる優菜や6年の時同じクラスだった咲。
小学校の頃もよく遅刻していたことを知る
男子がそれぞれに言う。
またって言わないでよー。
恥ずかしいと思いながら、1番階段から離れた1年1組の教室にたどり着いた。
もちろん1組の子達は廊下に整列している。
誘導する3年生のイカツイ男の先輩が睨んでくる。
こわっ!!
「荷物置いてきて並んで」
とイカツイ先輩に言われ、急いで自分の席を探して
バックを置き整列した。

