「名前は?」
おばさん叫ぶ。
「折原桂子です!!」
母叫ぶ。
「1組!!1組!!走って!!」
「1組?」
こういうのって普通どきどき
しながら自分の名前の書いてあるクラス探すんじゃないのー?
ちょっと残念…。
なんて言ってるひまもなく。
前を走る女の先生の後について走った。
1年の教室は一番上の4階。
「ほら急いで急いでじゃあね!!」
お母さんはそのまま別館の体育館に行ってしまった。
靴を脱ぎ下駄箱の1番下の空いている段に適当に押し入れる。
急いで上靴に履き替えて、女の先生の後に次ぐ。
階段を2段飛ばしで、
あたしと先生は4階までダッシュで駆け上った。

