ついに始まったドラマ撮影。


『エレジー』は現代日本版『ロミオとジュリエット』という触れ込み通り、二人の男女の悲劇を描く。


私の演じる上原樹里は日本五大財閥といわれる上原財閥の令嬢。

金融不安による不況にあえぐ財閥を救うため、樹里は五大財閥のひとつ、羽山家の息子・羽山俊一と婚約することになる。

その彼との婚約パーティーで二人は出会った。

すぐに惹かれあう二人。

しかし、弘樹は上原財閥と敵対する川中財閥の御曹司。

互いを愛するがゆえに深く傷つき、傷つけてしまう。

二人の未来は……!?



とまあ、ありがちな話。

このドラマを撮影するうえでの最大の難所は原作が非常に多くの人々に知られているため、原作と比較されてしまうということ。

めったな演技では視聴者の支持を得ることはできない。

役者の演技力にかける。

役者は大きなプレッシャーを抱えつつもそれに打ち勝たなければならない。