「ファンにも正しい心得が必要です。

節度ある行動を心がけてください。

なお、《光さま親衛隊》参加希望の方は申請書類を親衛隊本部に提出してください」



ポカンとして隊長とやらの話を聞いていると、周りの女の子たちは皆どこかへ行ってしまった。


『あれ……?』


「異例の早さだな」


紫水がポツリとつぶやく。


『異例の早さって何が?』



「親衛隊発足すんのだよ。

登校初日とか聞いたことねぇし」


思わぬ方向からの返事に驚く。



あ、遥いたんだ……。