私こそ光る☆君 ~エレジー編~

よく見ると腕章には《遥様をお守りする会》や、《紫水様をお守りする会》などとと書かれている。


『由依、あの子たちっていったいなんなの?』


「んー、簡単に言うとファンクラブ会員ってとこかなぁ。

腕章つけてる人たちはみんな幹部の人だよ☆」


へぇ~、そんなものが存在するんだ……。

なんて思いながら人だかりを見つめていると、遥と目が合った。


パチッ。


目が合った瞬間、胸の中で何かがはじけた気がした。


『………っ//』



やだ、なんで私赤くなってるの?

どうしよう、遥がこっちに来る。


こんな経験初めてで、混乱してて、


「光、どうかした?」


なんて、由依の口調がいつもと違うことすら気づかない。