『遥、どうしたの?

耳まで真っ赤だよ?』


「なっ、なんでもない。

つか、腕放せよ//」


普段の俺様ぶりはどこへやら。

意外と純情な一面を見せる。


『えっ、別にいいじゃん。

こうしてたらはぐれずに済むし。

私って頭いい!!』


私は自画自賛。


(は……?

コイツ、バカだ…… ←by 遥)


こうも鈍感では千年の恋も冷めるかもしれない。


「ベタベタくっついてると暑苦しいんだよ」


余裕を取り戻し、再び私を冷たく突き放す遥。



何で?


『もう、頑固なんだからッ!!

そんなこと言ってると女の子に嫌われちゃうよ?』


「お前にそんなこと言われる筋合いはない。

お前は知らないだろうが、ウチの事務所の人気ナンバーワンアイドルはこの俺様だからな」


ふんぞり返って得意げに言う遥。



なんか、ムカつく……。



それが負けず嫌い精神に火がついた瞬間だった。