「ったく、遅れるんなら連絡くらいしろよな。

なんかあったのかと思って心配しただろうが……」


とぼやく遥の声が耳に入ってきた。



……えっ?

もしかして私のこと心配してくれたの?

なんか、嬉しい……。


『ごめんねっ』


思いがけない遥の発言が嬉しくて、素直に言葉が出てきた。


「分かればそれでいい……」


遥は相変わらずぶっきらぼうに答える。

そんな姿がおかしくて笑ってしまう。


このときばかりは遥に近づくと調子が変にということも忘れて、自分から遥の左腕に自分の腕を絡めた。



「わっ……//」


私の急な行動に焦る遥。

女性のように綺麗な白い肌を今は赤く染めている。