「でも、俺にそんなこと言っていいと思ってんの?

やらないなら、お前の秘密バラすよ?」



ギクッ。


『なっ、何のことかな、ひひっ、秘密って?』


「ぷー、クスクスッ……。

ホント判りやすい性格だな。

めちゃくちゃしどろもどろだし」


ど、どうしよう……。

家族のことまで完全にバレてる気がする。


どうしよう、このまま中途半端でアイドルをやめるのはイヤ。

それに由依に会えなくなっちゃうし……。

そんなの絶対にイヤだ。



『お願い、バラさないで』


「……!!!!//」


急にガバッとつめ寄り、紫水の手をとって嘆願する。

上目遣いで心なしか瞳が潤んでいる。



『どうしてもダメ?』


今にも泣き出しそうな顔で言われてしまっては嫌とは言えない。


「わ、わかった。

言わないから安心しろっ//」