私こそ光る☆君 ~ｴﾚｼﾞｰ編~

一人分のスペースが空いていた座席に私が座り、目の前に清龍が立つ。

清龍は特に私の様子を気にすることなく、窓の外の景色を眺めていた。


そんな清龍をこっそり見る私。

今日の清龍はゆるっとした半袖のシャツにジーンズというシンプルなファッションにもかからず、とてもカッコよく見える。

それと同時に清龍のイメージに合ったファッションだとも思った。



「何？」


清龍の声にハッとすると、清龍は窓の景色ではなく、こちらに目を向けていた。

見つめていたことに気づかれたらしい。



『どこいくの？』


思わず、カッコイイなんて思って見とれてしまった気恥ずかしさを紛らわすため、とっさに思いついたことを口にする。


「……まだ秘密」


眠そうに答える清龍。


この人なら立ったまま寝られる気がするのは私だけだろうか？