『ありがとう』 口ではああ言ってるけど、本当は私のためだよね? 「しかし、あいつホントよく食うよな。 しかも超甘党」 『そうそう。 ケーキ屋さん行ったときも、コーヒーのお砂糖山盛りにしてた!!』 「ありえねー」 二人して大笑いする。 なんか嬉しい。 清龍は今まであんましゃべってくれなくて、私のこと嫌いなのかと思ってたから。 「具合どうだ?」 『えっ、あ、うん。 もう大丈夫みたい』 いけない、またボーッとしてた……。 「じゃ、行くか」 二人仲良く並んで歩き出した。