「お母さん、その子が桜に見えて・・・」 「気が付いたら助けてて、自分がひかれた。・・・そうなんでしょ?」 「桜・・・」 「お母さん、馬鹿だよ!私、まだ義務教育なのに・・・お母さんが必要・・・なのに!」 私の涙は、もう言うことを聞かない。 「死んだら許さないから・・・許せないから・・・お母さんは、いないとだめなんだよ・・・」