「兄ちゃんにも会いたいけど、病院にご迷惑がかかるからって・・・」 お父さんの目には、うっすらと涙が浮かんでいた。 「嫌だ!行かない!」 「桜?俺、一緒に行くから。それなら大丈夫だろ?」 「翔太・・・わかった」 「おじさん、俺もついて行きます。その代わりというのもおかしいですが、桜の兄ちゃんも連れて行ってあげてください!」 「わかった。じゃあそうしよう」