「緊張してる?」


声をかけてきたのは一真先輩。

私は小さくほほ笑んだ。

緊張しない訳がない。

今日はコンクール当日。

円先輩との最初で最後のコンクール。

聴いている人に感動を与えたい。

ずっとそうやって練習してきた。