プルルルルルー・・・・
《あ、もしもし、裕太??》
俺は菜月と別れた後、真実に電話をした。
「あ、今話したんだけど・・・・。
3日目、許してもらった。」
《・・・大丈夫??彼女さん・・・。》
「多分・・・・。」
きっと大丈夫なんかじゃない。
俺の中に罪悪感が広がる。
《・・・そっか。なら楽しもうよ、みんなで!》
「あぁ・・・・。」
《あ、あのさ、詩音に伝えといてくれる??あたしこれから用事あって。》
「うん、わかった。」
《ごめんねーよろしく!
・・・・・・・・・・あ。裕太。》
真実は俺を呼び止めて呟くように、だけど俺の耳にちゃんと届くように言った。
《あんまり悩みすぎないでよ。
なにかあったかわからないけど、あたしも啓人もそばにいるから。》
《じゃあね。詩音に伝えといてね》
プッー・・・ツーツーツー
耳に虚しい音が流れる。


