「詩音。」 帰りに詩音の教室に寄る。 詩音は掃除当番なのかほうきを持って俯いている。 なにか・・・あったのか?? 「佐藤〜!!」 いつの間にかいた純が佐藤を呼んだ。 一瞬詩音の肩がビクッとなったのは・・・気のせいか?? ってか、俺に気付けよ!! はぁ〜 詩音が溜め息をつく。 やっぱ・・・なんかあったのか?? 「なぁに辛気くせぇかおしてんだよ。」 俺は詩音に歩み寄って声をかけた。 するとバッと後ろを向いて 「・・・裕太。」 その顔は何とも言えぬ複雑な表情だった。