「ねえ。ママ?」
「なに?」
「ヒロキは??」

あたしは、聞いてみた。

「アイ。全て思い出したの?」
「うん。途切れ途切れだけど、ヒロキと
 付き合ってるんだよね?」
「・・・うん。」
「ヒロキは!?
 ヒロキはどこにいるの!?」

あたしは、衝撃的な事実を知ってしまった。

「ヒロキクンはね・・・。
 自殺したわ。」
「え!?」
「つい最近。」

う、うそでしょ!?
なんで・・・。

あたしせいなんだ。

あたしは、キッチンにおいてあった包丁
を手に取った。

「アイ!!やめなさい!!」
「だって、ヒロキが死んだのはあたしのせいなんでしょ
 だったらあたしも死ぬ!!」
「あんたまで死んだら、ヒロキクン悲しむでしょ!?
 あんたは、ヒロキクンの分まで生きるの!!」

あたしは泣き崩れた。
そんなあたしを、ママは黙って抱きしめてくれた。

そのときあたしは決めたんだ。

ヒロキの分まで、あたしは生きる。