「──…今日はありがとう。

30000円、置いとくから」



そう言って、斉藤さんはベッドの隣の小さなテーブルに諭吉を3人置いた。



「…って、唯ちゃん寝てる(笑)

じゃ、バイバイ♪」



斉藤さんは、寝たふりをしてるあたしに軽くキスをした。




ガチャッと、ドアが閉まる男がした。



斉藤さんが部屋から消えたと確信すると、あたしはダルそうに身体を起こした。




ふと、ベッドの横の諭吉を見た。



諭吉を見るたびに、今までの行為を後悔する。