『でも、私と晋平は、子供だから、厳しいよね。』


なにかあったら、親の言うとおりにしなければならない。


『子供か....』


晋平が子供ってとこだけに反応した。


『えっ?』



まさか....


嘘だよね。


『子供を利用するとか最低だけど。
珠李が俺の子供を妊娠すれば....
けど、あれだな。
なにかあったら、傷つくのは珠李だもんな。』


『私と晋平の子供、欲しいね。』


まだまだ、子供だけど。


私は、未来も晋平といたい。


『もし、つきあいを親が認めてくれたら.....』


この時は、安易な考えだった。


けど、すべてが叶わなくなったんだ。


なかったことにしたんだ。


このひとときが、本当に幸せだった。