「若林と晋平って、なんでなんだ？」



秋山くんは、理解できないみたい。


そうよね。


中学の私と晋平を知ってればそう思うよね。


「秋山くん。
どうしても乗り越えられない壁ってあるんだよ。」


乗り越えられるほどなら、私は維持でも晋平のそばから離れないよ。


けど、無理だから。


「そんなもんだったんだな。
憧れてたのに。」



明らかに軽蔑の目だ。


何も知らないくせに。


「そんなもんじゃなくても、ダメなものはダメなの。」


これ以上は、言えないよ。


だって。


もっと言ったら、すべてを話さなければならない。


それは、できない。


漸く、受け入れることができるようになったのに。


けど、まだ時間が必要だよ。


秋山くんには、耐えれる？