「そういえば、珠李。」


「ん?」


ごはんを食べてると晋平が話しかけてきた。


「あいつが、珠李の男?」


「えっ?」


「日向のエース。
澤 瑞希だっけ?」


なんで?


晋平って、こんなに鋭かったっけ?


「男いないから。」


「じゃあ、想い人だろ。」


「よくわかったね。」


「俺と珠李さぁ。
胸に左手を当てるじゃん。
あん時、睨んでたから。
なんか妬けたから、いつもより頑張っちゃった。」


睨んでた?


てか、妬けるって。


やっぱり、戻りたくても戻れないのかもしれない。


もう。


来るとこまで来てしまったのね。


そう、実感する。