「りぃの中心は、牧野のように、牧野の中心もりぃだったって事か?」


私は、瑞希を見ながら頷いた。


「晋平を卑下してるわけじゃないよ。
けど、確実に心が不安定になった原因でもある。
だから。
本当に大切にしたいと思える相手ができるまではって。」


「わかるよ。
りぃの言いたいこと。
客観的にいい子ぶってるみたいでイヤだって事も。
けど、お互いを保つには、そうするしかなかったんだろ?
片方だけが幸せになるとかさ。
りぃと牧野は、一蓮托生って事だろ?」


「スゴいよ、瑞希。」


私は、瑞希に抱きついた。


私の気持ちを全て汲み取ってくれてる。


嬉しい。