「珠李、両親'Sに連絡したから。」


「へっ?
いつのまに?」


まさかの手際のよさにビックリ。


「さっき。
てか、母さんに言っただけなんだけどな。」


若菜ちゃんのおかげ?


だよね。


バスケ以外は、無気力系だから。


やっぱ、私じゃダメだったんだ。


って、なんで軽くショック受けてんだろう。


初恋だったもんね。


なにをどうしたって事実は、変えられない。


好きだった人だし。


私が、支えなきゃって思ってたのに。


晋平は、支えたい人を見つけてしまった。


仕方ないこと。


私だって、瑞希がいる。


それもまた、仕方ないこと。


やっとお互いに新たな道を進める。


それは、喜ばしいこと。