「晋平、大丈夫だよ。」


私は、晋平を抱きしめながら頭を撫でた。


「珠李、俺.....」


晋平は、活躍するほど弱くなっていった。


「大丈夫。
晋平には、私がいるでしょ?」


少し呼吸の荒かった晋平の呼吸が整っていく。


「珠李、頑張りたい。」


「晋平は、強いよ。
私にしか弱音は言わないでしょ?
だから、頑張れるよ。」


「俺、がんばる。
珠李がいるんだもんな。」


晋平は、さっきまでの不安そうな顔からすっきりした顔へ変わった。


「私は、いつでも晋平の応援してるから。
負けないで。
晋平は、強いよ。」


晋平は、自分で自分を追いつめるから。


それは、期待に応えなきゃって思うようになってからだ。



大丈夫。


晋平なら、大丈夫。