「りぃじゃん。」


瑞希。


うちのバスケ部メンバーが、体育館の中に入っていった。


「瑞希、頑張ってね。」


今は、瑞希より晋平。


晋平の精神不安は、体調に現れちゃうから。


「晋平、大丈夫か?」


晋平?


みんなに迷惑をかけるほど?


ヤバい。


晋平が追い込まれる。


「大丈夫だから....」



私は、見てられなかった。


みんなの目が、余計に晋平をダメにさせる。


生憎、流星の生徒しか近くにいない。


てか、形振りかまってらんない。


「晋平。」


私が晋平の名前を呼ぶと弱々しい晋平の姿が。


「珠李。」


私に助けを求めるように抱きついてきた。


流星の生徒たち固まりすぎ。


「5分たったら、行くんで。
先に行ってください。」


私は、必死だった。


「あぁー、はい。」



私の必死さが伝わったのか言うとおりにしてくれた。


私は、晋平を誰にも見られない死角の部分に座らせた。