「晋平、今日ヒマか?」


「何すか?
川野先輩。」


俺にニヤニヤと妖しげに近寄ってくる。


「これやるから、マネージャーと出かけて来いよ。」


「はっ?」


意味わかんね。


しかも、なんでマネージャー?


珠李じゃなくて?


「最近、マネージャーといい雰囲気だからさ。
珠李ちゃんは、彼女じゃないんだろ?」


本当にこの人の考えか?


俺は、疑いの目を向けた。


「なんだよ。
てか、感謝の気持ちだよ。
まあ、今日は、午前中で終わるだろ?
だからさ。」


感謝?


俺は、首を傾げた。


「あのな。
泉とつき合えるようになったのは、お前と珠李ちゃんのおかげだから。」


「そういうことですか。」

俺は、漸く納得した。