「はぁー。」


「また、晋平ため息かよ。」


俺は、周りに気にされるほどため息ばかり。


その理由だってわかってる。


珠李。


それ以外にあり得ない。


いつも俺より一歩以上先を歩く珠李。


俺は、ついて行くだけで精一杯。


無理なときは、バスケで調子を狂わせる。


そうすると、いつの間にか元に戻る。



子供な俺に、大人な珠李が併せてくれてる。


わかってる。


わかってるけど、辛いときがある。


珠李がいるから、気づけることだってたくさんある。

いつもそばで見守って欲しい。



そんな浅はかな願い。


わがままなのか?


ただそれだけでため息がでるわけじゃない。


はっきりとわかったんだ。


恋をした!


ってのがね。