「わぁー、スッゴい。」


ホームルームが終わり、すぐに来たけど、スゴい人だかり。


うちの学校だけじゃなくて、流星の生徒もいるみたい。


なんで?


サボり?


だって、うちの学校と同じぐらいに終わるのに。


早すぎる。


てか、みんな晋平のファンみたいだ。


晋平、大丈夫かな?


嫌な予感がする。


なんでかわからないけど、マズい気がする。


会わなきゃ。


晋平がいつものように試合ができるように。


私は、キョロキョロと晋平を探した。


見つからない。


電話。


晋平に電話を掛けようと思ったら、晋平からの電話。


「もしもし?」


『珠李。
俺....』


これは、ヤバい。


声だけでわかる。


こんなんで試合したら。


晋平は、もうバスケしてくれないかも。


「どこにいるの?」


『もうすぐ体育館。』



「今行く。」


私は、それだけ行って、電話を切った。


「泉、ごめん。」


私は、それだけ言って、晋平の元へ掛けだした。


どうして。


今、精神的脆さが露わになるの?