「珠李、委員会。」


私は、なにもやりたくないのに文化祭のクラス委員に選ばれた。


瑞希と一緒。


私が選ばれたら、瑞希が立候補した。


意味が分かんない。


けど、相手が瑞希でよかった。


「うん。
行こっか?」



私は、瑞希とあの合コンあたりからまともに話をしていなかった。


瑞希が、距離をあけるように私を避けたから。


だから、委員会に立候補には、余計に吃驚した。



後、私をりぃと呼ばなくなった。


みんなと同じに珠李って呼ぶ。


なんで?


私は、瑞希の特別にはなれないのかな?


愚かな期待だったのかな?


委員会を行う教室に向かう私と瑞希は、無言だった。


「瑞希、あのさ.....」


私は、このタイミングで聞くことにした。


なんか、気まずいけど。


「うん?
なに?」


瑞希は、歩きながら、視線を私に向けた。