「話してないよ。」


しれっと言う泉。


「なんで?」


私は、信じられなかった。


だって.....



「話すよ。
てか、漣経由でバレたら、マズいし。」


「でも、話すんなら、なんで?」


つきあう前に言うんじゃないかな?


「だって、告白されたら、嬉しくて.....」


あぁー。


泉って、舞い上がるとそれしか頭にないからね。


てか、告白されるなんて思わなかったのね。



「よかった。
陸先輩って、かっこいいのに損してるから。」


絵里ちゃん。


なんか妹的?


「損してる?
あぁー、川野の兄だから?」


海ちゃん、冗談きついって。


「違うから。」


絵里ちゃんは、ギロッと海ちゃんを睨んだ。


「ご、ごめんて。
冗談だから。」


海ちゃんは、慌てて謝った。


「わかってる。
ただ、いいかげんあたらないでよ。
意外に悩んでるから...。」