「やっぱ、晋平くんって、いい人ね。」


私が教室に入ろうとしたら聞こえた。


この声は、海ちゃん?


-ガラッ


教室に入ると、やはり海ちゃんだ。


「そうだね。
あっ!
珠李ちゃん、おはよう。」


愛ちゃん。


「おはよう。」


私は、挨拶しながら、近寄った。


てか、愛ちゃんと海ちゃんしか教室にいなかった。



珍しい。


「珠李、おはよー。
珠李には、悪いけど勝手に復讐するから。」


海ちゃんの言葉に何を意味してるかすぐにわかった。


でも、伊緒ちゃんと絵里ちゃんがいないのは、なぜ?


「私に被害が来なきゃ好きにしていいよ。」


「あんたって、クールだね。」


海ちゃんが、私にちょっと唖然としていた。


「クールじゃないよ。」


「珠李ちゃん、普通はね。
そういうのは、やめて的な事を言うんだよ。」


愛ちゃんは、苦笑い。


「だけどさ。
勝手に騒いでイライラしたし。」



いい迷惑なんだよね。


けど、自分から何かをしたくないしね。