「じゃあ、川野は帰っていいから。」


写真をとりおわると、海ちゃんは、川野くんは用済みのごとく絵里ちゃんをつれて部屋に戻ろうとした。


「あのな〜」


「海、ごめん。
帰るときに連絡する。」


絵里ちゃんの申し訳なさそうに謝るから、川野くんは、ため息をついた。


「わかった。
迎えに来るから。」


「てか、下にいたら。」


晋平が言った。


「そうよ。
下はカフェになってるし。」


また、迎えにくるとかめんどいし。


しかも、愛ちゃんと伊緒ちゃんと海ちゃんを逆らえる状況じゃないし。


「はいは〜い。」


川野くんは、みんなが部屋に入るのを見ながら立ち去った。