「め、珍しい。
もしかして、彼女か?」


佐助は、心底ビックリしてるみたいだ。


佐助の彼女発言にみんなは、俺を見るし。


「さぁな。」


俺は、機嫌よくごまかす。


「機嫌がいい晋平とか貴重だ。」


もともと騒がれるのが嫌だから、不機嫌だっただけで。


珠李がそばにいたときは、いつも笑ってた。


俺は、珠李に頼りっぱなしだった自分が嫌で、同じ中学のやつがいない高校を選んだ。


それは、建て前だけど。


珠李も同じなんだけど。


けど、すぐにやっぱ無理って気づいた。


支えって必要って。


けど、それを俺と珠李の想いが変わってないから仕方ないこと。


だから、理解しながら助け合いを求めた。


お互い利用したくないのに。


弱い俺。


弱い珠李。


強くなりたいのになれない俺と珠李。


周りにそんなの見せられなくて。


けど、俺と珠李は、お互いにすべてを見せれて。


安らげる存在。