『変身』…謎の男がそう叫んだ途端


……情けねぇが…正直、俺は少しびびっちまった!



だってよ!奴の体が、海みてぇな、いや…青い色の水に包まれたと思ったら…ちっ!…変身しやがった!



青い色の…あ~その~あれは何だ?…ちっ!何て言えば良いんだ!?わからねぇ…



――あぁ、そうだ!



あの病院で洋介とテレビで見た戦隊ヒーローのように、こいつも変身しやがった!?



マジかよ!?…いや、俺は人間が化け物になったのを見た!

くそっ!今更、こんなんでびびってたまるか!



…ん?…そういや、奴は、『俺も同じ』と言ってたはずだ!…って事はよぉ…俺もああなるのか?…くそっ!?


『 どこを見てる! 』


「 うぉ!この野郎、危ねぇじゃねぇか!! 」



チキショー!!化け物の野郎、俺があれこれ頭を使ってる時に襲いかかって来やがった!


このままじゃ俺が殺られる…くそっ!仕方ねぇ…


イチかバチかだ!!


「 おい、お前!!どうやって変身すれば良いんだ!?教えろ!! 」


「 ん~。…何か、口の聞き方が悪いなぁ…仕方ない、これを使え 」


「 あぁん?…何だこれ? 」