翌朝。


窓から射し込む日差しとともに、目覚まし音に起こされる。




「んー…」



目を半分開ける感覚で部屋の天井をぼんやりと見た。


静かだな…


いつもは朝ごはんのいい匂いがして…


祐也さんが起こしに来てくれて…









あ、そっか。


今日…祐也さんがいないんだっけ?





自分一人だと思った瞬間、体がダルくなった。



あーぁ。

もっかい寝よ…






─ご飯くらいちゃんと食べてけ─





ガバッ!!



頭の中に急に祐也さんが言う台詞が浮かんだ。















「ご飯食べよう…」




私ってかなり祐也さんに依存してる…?











ユルユル動きながら部屋を出た。





リビングの食卓にはパンとメモが置いてあった。



「これとインスタントコーヒーくらいなら自分でも出来る?」







…私ってどれだけ子供に見られてるんだろう。




とっさにメモをグシャリとしたい衝動にかられたが、メモを置いといてと頼んだのは自分だからしょうがない、と堪えた。






そして食べ終わったあと、掃除をしようと椅子から立ち、動き出した。





─…




「よし!」



ある程度は出来たかな…



さっきよりはキレイになったよね。