to Home!!

「そこにいんだな?」


声が…声がドス黒いよ、榊。



てか、見つかる!!!



裕也さんと身構えた瞬間、












ガサガサッ



「んにゃー」


植木からでできた動物にのけぞいた榊。








「うおっ!」



どうやら私たちのいる場所の近くで猫がいたらしい。


「あっちいけって!」



しかも榊の奴、猫苦手なの?








隠れながら、慌てる声にクスクス笑った。

もちろん、聞こえないようにだけど。



「チッ…明日覚えとけよ」



そういって榊は私を探すのを諦めて帰っていった。






でかしたぞ!猫!!










「ふー、よかったぁ」



「なんか色々、大変みたいだね…」






植木から出た祐也さんは、服に付いた葉っぱをはらいながら言った。




「うん…。ごめんね、祐也さんまで巻き込んじゃって」


「あー…俺は楽しかったし?」




ドキッ




何でいきなりっ…

しゃべり方変えるし、方眉上げて可愛くニヤリと笑うし…



刺激が強いなぁ。





「楽しかったって…」


それって私が祐也さんに対して、過剰な反応するから…?






「ぼーっとしてないで、ほら、帰るよ」