to Home!!

昼休み


ノンと中庭で葉桜を見ながらお弁当を食べていた。



「んーっ!おいひい」



「語尾にハートマークが付くくらい、美味しそうに食べるね」



「うん!今のハートマーク付いてたよ」



笑い合いながらのお弁当は尚更おいしい。


それにこれは祐也さんが朝、あんなに急いでたのに作ってくれたお弁当だしね。

まぁ、大半昨日のおかずだけど。

どこの家庭も大抵そうだよね。




「ミヒロ、自分で作ってんの?」


「ん?ひがふよ(ちがうよ)」

「…ちゃんと呑み込んでから言いなさい」


「ふーい」


「もう…」



そう言うノンは笑っている。



つられて私も笑いながら、祐也さんの話をし始めた。



後ろのベンチで座っていた榊に気づかずに─…





















「今さ、北坂さんって人と一緒にルームシェアしてるんだ。で、その人がこのお弁当作ってくれたの」



「へー。その人…女の人だよね?」


「えっ…」



どうしよ…

ここは正直に言っちゃうと「はやくシェアはやめな!」


って言われちゃうかも…





「う、うん!そう!」














あぁー…


ノンに嘘ついちゃった…








このことが私に重くのし掛かった。