to Home!!

小田切純は私を冷ややかな目で睨み付け、教室に入っていった。



…朝から最悪だ。



「…はぁ…」



「なにため息ついてるの」


そう言って、私が教室に入った瞬間背中を擦ってくれたのは、ノンだった。



「ノンーっ」



気持ちで泣きそうになっていた私は、ノンに抱きつかずにはいられなかった。




「朝から情熱てきだねー」


…えっ




「あれ?もしかしてミヒロ、今みたいな冗談嫌い?」





「あ、ううん。むしろ好き」




でもビックリした。


祐也さんが言いそうなセリフだったから、つい…


ノンのキャラ的にもあまり言いそうな感じがしなかったからなぁ…




「はい、全員席つけよー」


「あーあ、担任きちゃった」

そうぶっきらぼうに言うノンの表情は何処か柔らかい。



それがなんだかいつもより可愛く見えた。




それから私たちは席に着いた。