to Home!!

あれ…何?

「明日も学校あるんだろ。早く寝な」


そう言って頭をくしゃくしゃにする。


う…

聞きにくい…





「俺も風呂入って寝るね。おやすみ、未裕」



「…うん。おやすみ」



また逃げられた。

祐也さん、さっき



何を考えてたの?




──…



「未裕、遅刻しそうだよ?この時間」



「わかってるってば!」



朝から寝坊した




…のは私だけじゃない。




「いや、未裕もそうだけど、俺もヤバイかも…」



祐也さんもだった。


朝、祐也さんがいつも起こしてくれてたから、間に合ったけど…


私、一人じゃ何もできないなぁ…

情けない。



1人でマイナスになっていると、


「ほら」

「むぐっ」




口に焼きたてのトーストを突っ込まれた。


「あ、あっつい!」



あわてて口からトーストを引き抜く。


「あはは、ごめんごめん。ふーふーすれば良かった?」



そう言いながら、祐也さんが顔を近づけてきた。







わっ





「いっ…いいって!じゃ、先行くね!!」





バタン!



ビックリした…


あんな顔を間近で見たの初めてベンチで会った時以来だし!