to Home!!

そのあと、ノンが帰ってきてくれたから、2人で1日を過ごした。



─…


「ミヒロー。私こっちだから、ばいばーい」

「ばいばーい」




途中の帰り道でノンと別れた。






今日は初日だったから緊張したし、変な奴には絡まれるし…


さんざんだったな…



肩を落としながらトボトボ歩いていると、後ろから誰かが駆けてくる音がする。



誰?


と思って振り向いた瞬間、

「わっ!!!」

「っ!!?」





「あははっ!ビックリして声出てねーし」



そう言って笑う声の主は…



「…榊……」



自分でもビックリするほど小さな声が出た。



それを聞いた榊は少し眉をよせた。



「どうした?なんかあったか?」


「……」



心配の声は私の中を通りすぎていく。


私はただ、小田切純との関係が気になってしょうがなかった。



「おい、矢野?」


「…あ…うん」



「…なんか変だぞ、お前」





だって気になって…

いっか、聞いちゃお



「あ、あのさ…真剣に聞いてな?」



「なんだよ、かしこまって…」


榊は少しうつ向きながら、照れた様子で言う。



…ん?
なんで今、このタイミングで照れんの?



「榊は小田切純とは仲いいの?」



よし。

言えたっ!!





「……」



返事が返ってこない。