to Home!!

「よ、よろしく」


私が引きぎみで話すと、いきなりズイッと顔を近づけてきた。



「お前、顔だけはまぁまぁだな。」



…はい?

今物凄く失礼な言葉を耳にした気がするんですが?



目が点になる私を小田切純は笑う。



「そんな顔してたら唯一の武器も榊に効かなくなんぞ?」



…は?



「ま、効くわけないけどな。榊に話しかけられたからって浮かれてんなよ?榊は誰にだってあーゆー態度だからな。勘違いしてんじゃねー」


いやいや、そうかもしれないけど、あなたはさっき羨ましそうにしてたじゃないですか。


さっきからなんだコイツ。
ずっと突っかかってくる。

榊、榊って…


まさか…




いやいや、そんなわけないわな。



私はただ黙って睨み返していた。

榊がどうこうじゃなくて、ただ単にむかつくだけ。



「なんだよ。文句あんのか?おい」


「なっ…」


「小田切!」


キレそうになる寸前で榊の声がした。


「チッ…」



舌打ちをしながら小田切純は、教室を出ていく。



榊に呼ばれてたから、榊の方に行くと思っていた私は、榊とは違う方向に歩いていった小田切純に驚いた。






あれ…?



あの2人の関係って、なんなんだろ?




仲がいい訳じゃない…?