to Home!!

それを見てクスッと笑う祐也さんは、女の子慣れしてそうだな…てか、してるよね。



きっと大学でだって…






「…?未裕、さっきからコロコロ表情かわるな」



あ、もしかして暗くなってた?


「うん、考え事」


とっさに笑って誤魔化した。


そのまま出してもらったご飯を食べる。


祐也さんは…大学ではどんな感じなんだろ…

気になる…




「何?なんか付いてる?」

祐也さんは私の視線に気づいて飲んでいたコーヒーを置いて、頬を手の甲でさする。



「えっ…いや、何もついてないよ?」


やば…ちょっと見すぎたかな。


こういうときって絶対私、顔が熱くなるんだよね。


裕也さんに気づかれたくなくて、新しいカバンの中を探る仕草をした。



「初日だから忘れ物すんなよ?」


笑ながら言ってくる祐也さん。


「だ、大丈夫!」

「ホント?」


「うん!」


そろそろ顔の熱も引いたと思って、やっと祐也さんを見た。




「じゃ、行ってくるね!」




学校行けばノンに会えるし、早く行こう。



「いってらっしゃーい」





暖かい声を背中に感じながら、家を出た。




通学中は祐也さんが気になってたけど、学校に着いたらすっかり忘れていた。




「ミヒローっ!」


「ノンー!おはよ!!」